今回は、お掃除機能付きエアコンをダメ出しします。
この記事を読むと、お掃除機能付きエアコンのウソホントがわかります。
お掃除機能付きエアコンとは??
こう聞くと、エアコンの内部汚れを自動でキレイにしてくる、というイメージになると思います。
実際には、「フィルターを自動でキレイにしてくれる。」です。
ということは、「キレイにしてくれるのはフィルターのみ」です。
外観はこんな感じで、普通のエアコンですが、
カバーを外すと、このようになっています。(これは三菱霧ヶ峰エアコン)
フィルター自動お掃除機能付きエアコンの実情。
次は、フィルター自動掃除機能付きエアコンの内部を見ていきます。
メーカーにあまり差はなく、どのメーカーでも汚れます。
パナソニック編~
フィルター自動掃除であっても、実際にはフィルターは汚れます。特にキッチンに近いエアコンは油を吸い込むので、フィルターさえキレイにしてくれません。
これは4年ほど使用したパンソニックエアコンのフィルターです。自動でキレイにしてくれるはずなのに、汚れています。
これはキッチンが近くで油を吸い込んでいるためです。油よごれがフィルターにつくと、自動ではキレイにしてくれません。
しかも、自動でキレイにしてくれるからと、ほかっておくと、フィルターが詰まってしまい、そのエアコン本来の能力がでません。
フィルターが汚れると、ほかの隙間から空気が入り込もうとするためにエアコン内部がどんどん汚れます。
上のフィルターのエアコンはこんな感じになっていました。
これはフィルター自動お掃除ユニットです。
アップしてみるとホコリでもふもふです。
エアコン本体はというと、こんな感じでねじれたホコリ汚れがありました。これは、フィルター自動お掃除ユニットで丸められたホコリ汚れが、本来はホースを伝って外に自動排出されるはずなのに、それができていなくて室内ユニットの中に落っこちている状態です。
このエアコンの吹き出し口はこんな状態になっていました。
パナソニック編~2
これも2016年製のパナソニックエアコンです。熱交換器の部分がホコリで覆われています。
これでは、空気が吸い込めないので、風量が出ません。
このエアコンの吹き出し口の内部です。カビで激しく汚れています。
日立エアコン編
よく見るこの日立エアコン。
熱交換器はキレイでした。これはもしかして凍結洗浄効果かも知れません。
しかしファンは普通に汚れています。
本当は薄いグレー色なのですが、汚れておかしくなっています。「
富士通ノクリア編
これは2012年製くらいの富士通ノクリアです。
分解して中をあらわにすると、こんな感じになってました。すさまじい汚れです。
これは送風ファンです。上の熱交換器の汚れに比べると、比較的キレイです
お掃除機能付きエアコンは壊れやすい。
お掃除機能がついているエアコンは壊れやすいといえます。
それはなぜか?
理由は一つ。部品点数が多いからです。
普通のエアコンに使われている部品点数が仮に「1」とすると。お掃除エアコンに使われている部品は「3」となります。
壊れる部品が3倍あると言えます。
これは言い過ぎかもですけど、やはり何も余分な機能がついていないシンプルエアコンの方が長持ちします。
お掃除機能付きエアコンは何もかも高い。
お掃除機能付きエアコンは、その品物自体が高いです。
20畳用となると、ノーマルエアコンが12~15万に対して、お掃除機能付きエアコンは20万~30万となります。
また、エアコンクリーニングもノーマルエアコンの相場が¥10.000に対して、お掃除機能付きエアコンは¥18,000となります。
お掃除機能付きエアコンの方が高いのです。これは、そうなの?とよく言われますが、内部が複雑なため、作業時間も多くかかり、作業難易度も上がるためです。
お掃除機能付きエアコンのノーマルエアコンも同じように汚れる
どちらのエアコンも、上の方の写真でお見せしたように、内部は普通に汚れます。
これは三菱霧ヶ峰エアコンのフィルター自動掃除機能付きエアコンです。
フィルターさえ汚れます。このフィルターもフィルター自動掃除機能付きエアコンのフィルターです。
これはパナソニックエアコンのフィルターです。もちろんフィルター自動掃除エアコンです。
まとめ
ということで、今回は「お掃除機能付きエアコン」→「フィルターを自動で掃除してくれるエアコン」について酷評しました。
もし、私がエアコンを買い替えるとしたら、三菱霧ヶ峰のスタンダードモデルエアコンを購入します。
三菱エアコンは汚れにくい、壊れいにくい、汚れても手入れしやすい、というメリットがあります。これについては、以下のページで詳しく書いています。