こちらのページでは、ハウスクリーニングで使用する酸性洗剤について書いていきます。
家の中には様々な種類の汚れがあります。
油汚れ、手垢、カビ、水垢、石鹸かす、カビ、皮脂汚れ、ぬめり汚れなど。
キッチン周りだと、油汚れ、カビ、水垢がメインです。
浴室周りだと、水垢、カビ、石鹸かす、皮脂汚れ、ぬめり汚れなど、種類としては多いですね。
ある一つの洗剤で、すべての汚れを除去するのは困難です。ですので、その汚れに特化した洗剤があります。
大きくわけると、酸性洗剤、アルカリ洗剤、中性洗剤となります。
理科の授業で習ったことがあると思いますが、PH値で表現できます。
普段何気なく買っている洗剤も、その裏面のラベルと見ると、その性質が表示されているはずです。表示は義務ですから。
実は汚れそのものにも、酸性の汚れ、アルカリ性の汚れがあります。
油は酸性の汚れです。なので、アルカリ性の洗剤をぶつけてあげて、中和することで汚れを落とすのです。
酸性洗剤について
代表的な洗剤としては、サンポールがあります。
トイレ便器用として販売されていますね。トイレの便器内に付着し始めた水垢、尿石汚れに効果があります。塗っておいて、しばらくすると汚れが柔らかくなるので、そこでこすっていくことになります。
最近のサンポールは、マイナスイオンの力が加わって洗浄力が2倍になったみたいです。
他にも、浴室で効果的な場面もあります。
特に、ドアの下部に付着したカリカリよごれです。塗っておいて、こすると落ちやすくなりますね。期待するほど落ちない場合もありますが、何度も繰り替えることで、徐々に取れていくと思います。
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サンポールの塩酸濃度は9%です。
塩酸は、ハウスクリーニングの中でも、得によく使われる成分でして、水回りの水垢汚れに効果的です。ですので、お風呂で活躍する場面も多々あります。
ただし、塩酸はその名のイメージの通り、危険な洗剤です。
サンポールの9%塩酸程度なら、皮膚についてほかっておくとちくちく痛みます。…がその程度です。中には、皮膚が解けてしまうんじゃないか?と思っている人もいると思いますが、そこまでではありません。
ただ、金属とは相性が悪く、例えば、流し台や、蛇口のメッキ部分についてしばらくすると、黒く腐食させてしまいます。僕ら業者も、常に今どの部分に洗剤を塗っているのかどうかを把握しながら作業しています。
ちなみに、塩酸が10%以上になると劇物扱いになるみたいです。危険です。ですので、サンポールなど市販品には9%と調整してあるのです。
濃塩酸は30%ほどあります。薬局で買えると思いますが、購入にはハンコ等が必要になります。ハウスクリーニングでは、このような濃塩酸も使います。扱いになれていないと、素材を痛めるので危険です。
濃塩酸になると、発煙性もありますので、近くにいると咽ます。今では煙が出ない助剤を知ったので、それを混ぜて使用しています。知る前までは、大変でした。
濃塩酸は常備しています。できるだけ使用したくないですけど、どうしても必要な場面もでてきますから。
リン酸
ハウスクリーニングで使用される酸性洗剤は、塩酸の他にリン酸成分を含んだ洗剤があります。
リン酸を含んだ洗剤もも水回りの清掃に使用できます。
塩酸に比べると素材に対しての腐食性が優しいので、酸性洗剤の中では比較的扱いやすいです。
リン酸を含んだ洗剤を、ステンレスに塗ると明るく変質します。
シンクをキレイにするときには、間違いなくどこかの工程でリン酸洗剤を使用します。水垢も緩くなるし、かなり効果的に使えます。
オススメは「スティックス」という酸性洗剤。
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フッ化水素
その他の酸性洗剤の中には、ほんとに危険な洗剤があります。フッ化水素が含まれた洗剤です。これは、皮膚につくと、成分は骨まで浸透して強烈な痛みがあるみたいです。
ガラス工場では、ガラスを曇らせる時に使用することもあるようです。
まぁ、一般の方がフッ化水をが含まれた洗剤を手にすることはありませんけど。
以前、薬品会社に勤めていたスタッフ男女のトラブルがあり、男性が女性の靴の先にフッ化水素を塗って傷害を負わせた事件がありましたね。
女性の足指、5本切断「フッ化水素酸」 肌、骨溶かし、死亡にまで至る猛毒
引用元:JCASTニュース
ハウスクリーニングで使用するフッ化水素を含んだ洗剤としては、石材用汚れ落とし用途の洗剤があります。以前僕も、持っていますが、怖いので使用したことは数える程度です。
トイレの床タイルの汚れ落とし目的で使用しました。
刷毛で塗っているときから、頑固な汚れが解けていくのを実感しました。
男子トイレの小便器用で、使用しました。
水垢を落とす目的で使用しましたが、結果水垢は落ちず、便器の表面の釉薬を痛めてしまいました。
安全なクエン酸
あの、かじえんも多用しているクエン酸。非常に安全な酸です。
口に含んでも大丈夫、シャンプーでアルカリ寄りになった髪の毛をリンスとして中和するのにも大丈夫。
そりゃ、食べ物にも添加されるくらいなので安全です。
浴室鏡の白いうろこ状の汚れを除去するのに、よく取り上げられます。
クエン酸はカルシウムを溶かす効果があるので、方法、用途としては間違っていないですが、「目に見えて白くなった鏡が、キレイになってびっくり!」というのはテレビの演出だと思っています。
なかなかあのようにキレイにはなりませんよ。
このような状況になると、洗剤や薬品を用いた後に、ガラスを磨く道で研磨作業が必要になりますね。
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クエン酸は、頑固な汚れにはむきません。
僕は、アルカリ寄りになった素材の中和剤として多く使います。
その他の酸性洗剤
その他にも、スルファミン酸、リンゴ酸、シュウ酸など多様の酸性洗剤があります。