おそうじをするにあたって、大切なポイントがあります。
素材によってお掃除方法異なるという点です。
例えば、キッチンのワークトップがステンレスなのか人工大理石なのかでお掃除方法が違ってきますよね?
同じ様に、洗面ボールが昔ながらの陶器製か最近主流の樹脂製化でも違ってきます。
ですので、おそうじ方法は個々のお宅によっても異なる、という事がはっきりと言えますね。
今回は、この素材によって正しいお掃除方法が異なるということについて、書いてみたいと思います。
とくに、水回りの設備のお掃除が中心となります。
樹脂製品など、柔らかい素材には注意!
水回りの設備で柔らかい素材と言えば、樹脂素材です。これらの素材を硬いものや研磨力が強いモノで擦ると簡単にキズがつきます。
例えば、洗面ボール。
一昔前までは、陶器製が主流でした。陶器は表面がガラス膜コーテイングしてるため非常に強い素材です。多少、硬いモノでこすってもOKです。
しかし、昨今では樹脂製の洗面ボールも増えてきました。
これらを陶器と思い込みお掃除すると、あっというまにキズキズになります。
我々プロは、樹脂製か陶器製は見分けがつきますが、奥様では判断に迷う場合があります。
また、洗面ボールが樹脂素材の場合は、メラミンスポンジは避けた方がいいです。
メラミンスポンジは研磨剤が含まれるスポンジで非常に研磨力が強いです。
数回のお掃除では気にならないかもしれませんが、メラミンスポンジでお掃除し続けると、徐々に艶がなくなります。
例えば、トイレタンクの手洗い部分。
トイレタンク上部の手洗い部分。ここも最近では樹脂製タイプもあります。
ゴシゴシしてしまうおそうじはNGです。
しかも、ここに使用されている樹脂素材は、洗面ボールの樹脂素材に比べると、さらに柔らかいです。
トイレタンク上部は、水垢が付きやすい場所。水垢が付くと、強いモノで擦らなければ落ちない場合が多いです。
ここは、特に汚れないようにしましょう。
浴室ドアのすりガラス
ここも、一昔前はガラス素材でした。
しかし、近年はほぼアクリル樹脂です。柔らかい素材のため、硬いもので擦ると、すぐにキズがついてしまいます。↓
↑これは、あるお宅の浴室ドアがらす。奥様もどうしてこうなったのかはっきりわからない様子でした。
浴室の壁面パネル
昨今のシステムバスは、壁面は金属になんらかの素材コーティングがしてあります。
しかしそのデザイン製の完成度の高さから、昔ながらの陶器タイルと勘違いし、強くこすってしまったというお宅がありました。
壁面パネルも、強いモノはNGです。
とくに、つるつる光沢のある壁面パネルは、すぐに傷が目立ちますから。
パナソニックのトイレは樹脂なので、ゴシゴシできません。
パナソニックトイレのアラウーノブランド。
これは樹脂製の便器になります。
トイレ便器だし、陶器だと勘違いしてお掃除すると、キズキズになってしまいます。
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玄関タイルはどんな素材?
玄関床の素材では、天然の大理石、天然の御影石、人工タイル、プリントシートに大別されます。
この中で最も注意しなければらないないのは、天然の大理石です。
大理石はその高級感やデザインの良さから、内装素材としては良く使用されます。
しかし、非常にデリケートな素材です。
ビールをこぼしただけで、跡が付きます。
ペットのオシッコでも跡が付きます。
汚れを取ろうと、重曹などでのお掃除もNGです。
大理石には大理石専用のおそうじ洗剤があります。
ご自宅の玄関床タイル素材も気にして見て下さい。
レンジフードのメーカーはどこ??
レンジフードシェアが高いタカラスタンダード製の場合は、ホーロー素材※のため表面は非常に強いです。
※ホーロー素材とは、金属にガラス質のコーティングがしてる素材を指します。
このため、洗剤にも強く、こする道具にも強いです。
タカラスタンダード製のホーローフィルターは、食洗器で洗ってもOKだと、公式に言われています。
逆に言えば、他メーカーのレンジフード素材は、お掃除には注意しなければなりません。
油落としようのアルカリ洗剤を使用する場合は、長く洗剤分を利かせていると、塗装剥がれなどの劣化につながります。
硬いものでこすると、簡単にキズが付くかもしれません。
ソファーは合皮なのか、天然皮なのか。
天然皮の場合は、洗剤は使用できません。
そして、もし洗剤でおかしくさせてしまった場合は、もう元には戻せないでしょう。
注文住宅者向け、無垢床の場合はワックスはNGです。
分譲マンションでは見ないですが、注文住宅者の方で、無垢床を採用しているご家庭があるとします。
無垢床の倍は、おそうじや、メンテナンス、ワックスがけが一般的なフローリング床とは異なります。
基本洗剤は使用不可で、水拭きが中心です。
無垢床によっては、水拭きもNGとしている場合もあります。
また、膜を形成してしまうようなワックスもNGです。
無垢床には無垢床専用のコテーィング剤があります。
まとめ
このように、素材を把握していない、または勘違いしてしまっている場合、間違ったおそうじ方法をしてしまいます。
キズをつけたり、変色、変質させてしまったら大変です。
究極は、常に樹脂素材だと思っておそうじすると失敗はないかもしれませんね。