ハウスクリーニングで使用するアルカリ洗剤のあれこれ…
住まいの汚れは、
キッチン周りの油汚れ、浴室周りの、水垢汚れ、石鹸かす、カビなどさまざまです。
汚れにも、酸性汚れ、アルカリ性汚れがあって、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使用して汚れを中和して落とすといったイメージです。
ですので、汚れの性質を知ることで、使用するべき洗剤が決まってきます。
キッチン周りの油汚れの性質は酸性です。ですので、それを中和するためにアルカリ性の洗剤を使用していきます。
こちらのページでは、主にアルカリ性の洗剤について書いていきます。
アルカリ洗剤について
市販品で代表的なアルカリ洗剤といえば、花王から発売されている緑色の容器のマジックリンですね。キッチンまわりの油汚れを落とす目的の洗剤です。
スプレータイプがありますが、直接対象物に吹きかけると垂れジミになりますので、注意が必要です。※収納棚表面や、冷蔵庫など吹きかけて下に建てる面が危険です。
使い方によっては、なかなか優れものであるかもしれません。
マジックリンの効果的な使い方
100均などで売っている↓タッパーに原液を入れ、50℃の熱めのお湯で希釈して洗浄剤をつくります。それをスポンジなどにしみこませ、対象物に塗り込んでいきます。
少し時間をおいてこするとキレイになると思います。スポンジでは届かない細かい部分は、ブラシや刷毛などを使いましょう。
ポイントはお湯です。水で希釈するのと、お湯で希釈するのとでは、油汚れの落ち方がかなり変わりますから。
よく洗剤を作る時にぬるま湯という表現がありますが、温度が低いです。50℃くらいで作っておかないと、使用する時や対象物を分解している時には、どんどん覚めてしまいますから。
洗浄剤を作るタッパーは、いくつかの大きさをそろえておくと便利です。僕も、常に持ち歩いています。耐薬品性にも強いですから。
このお話は、マジックリンに限ったことではありません。アルカリ洗浄剤を作るとき全般に言えます。
業務用アルカリ洗剤について
最強の油落とし用の薬剤として水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)があります。
業務用の強力アルカリ洗剤には、水酸化ナトリウムが含まれていることが多いです。
ドラッグストアなどで売っている家庭用のアルカリ洗剤と比べると、かなり落ちに違いがあります。
強力なので、汚れ落ちはいいですが、その分対象物を痛めるという悪影響もありますので、使用には注意が必要です。
ネット社会の今は、一般の方であっても僕らが使うようなプロ用の洗剤販売サイトを利用できてしまいます。なので、この水酸化ナトリウムを含んだ洗剤は、誰でも購入することができます。
業務用アルカリ洗剤を探すと、苛性ソーダはほぼ含まれていると思います。
皮膚につくと、しばらくしてからちくちくします。すぐに水で洗えば問題ないです。
怖いのが、目に入ったとき。失明する危険もありますので、十分注意してください。
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安心安全なエコ洗剤ピア
ピアという洗剤があります。
赤ちゃんの哺乳瓶も洗えるという安心で、安全な洗剤です。
液性は弱アルカリ性です。
僕は、仕事ではキッチン周り、レンジフード周りの比較的軽めの油汚れ落としの時と、エアコン分解クリーニングでのメイン洗剤として使用しています。
頑固な汚れには向きませんが、私生活で奥さまが使用する洗剤としては、お勧めできます。
ちょっと手間ですが、キッチンに常駐しておいて、その日の最後に、お湯で説いたピアを排水溝にかけると、嫌なヌメりが発生しません。
あまり皮膚が強い僕ではありませんが、素手でも何の問題もありません。
重曹についておもうこと
近年、メディアではたびたび重曹をおすすめしています。
お勧めしている理由は、安全で、安心だからです。
重曹で家中の汚れはたいてい落とす事ができます。…といううたい文句とともに、それぞれの箇所の掃除方法が載ってたりしますが、やはり日常清掃用としての用途までだと思います。
気になる汚れが見つかったので、流行りの重曹を使用してお掃除してみた。
↓
重曹では落ちなかったので、結局ゴシゴシ硬いもので擦ってしまった。
これでは、掃除しない方がいいくらいです。ゴシゴシすると、あとあと再度汚れが付着した時に余計に落とせなくなってしまいますので。
僕らプロがお金をいただいて掃除するのに、重曹を使うことはまずありません。