メタルコンパウンドとは、「金属磨き研磨剤」です。
研磨粒子と油を混ぜ合わせてペースト状にしてあります。
金属を磨くための研磨剤です。
「コンパウンド」というと、車ボディ用のコンパウンドを思う浮かべると思います。
ホームセンターやカー用品取扱店にいくつもの種類がおいてありますね。
車ボディ用コンパウンドはその名の通り車のボディ用です。
今回ご紹介する、メタルコンパウンドは金属用です。
メタルコンパウンドの使い方ですが、バイク愛用者が、金属部品を磨くときに使う例が多いようです。
マフラーの部分を磨いてピカピカにするときなどですね。
私はハウスクリーナーです。
ですので、当ページでは、ハウスクリーニングに関係する使い方をご紹介していきます。
メタルコンパウンドで洗面排水溝部品のふたを磨く
こちらは、洗面排水溝のふたです。
しろい水垢が付着してますね。
水垢は水道水に含まれる「カルシウム、マグネシウム」などのミネラルの残留物です。
硬いので、なかなか落ちてくれません。
実際にはクエン酸で落ちやすくなります。
ですが、どうせなら汚れを落とすだけではなく、新品の時以上にピカピカにしてみましょう。
布に少量のメタルコンパウンドを取り出します。
そして、丸いふたを磨きます。
1分ほど磨いた状態です。
↑丸い部品がピカピカになりました。
今回はこれで1分ほど。これを繰り返すと、もっともっとピカピカになり、鏡みたいになりますよ。
磨いた布は黒くなります。(これは金属と油分の作用らしいです。)
排水溝ふたの磨きはこちらの動画でもご紹介しています。
メタルコンパウンドでガスコンロの部品を磨く
ガスコンロの部品のメンテナンスでも、メタルコンパウンドが活躍してくれる場面があります。
それが、↓コンロ中心部のドーナツ状の輪っか表面です。
※すべてのガスコンロに使われている部品ではありません。
一部のガスコンロでは、この部品が鏡の様にピカピカに光っている場合があります。
しかし使用していると、くすんで来たりうっすら硬い油膜が付く場合があります。
そんな場合も、このメタルコンパウンドで磨くと、新品の時の輝きを取り戻してくれます。
※熱で変質、変色してしまっている場合は、色はもとに戻りません。
メタルコンパウンドでシンクを磨く
メタルコンパウンドは、シンク磨きの時にも使用できます。
といっても、シンク磨きの最終仕上げとして使用します。
シンク磨きの基本的な手順
①食品カス、油分などの汚れを取る
食器洗い用の洗剤とスポンジでサッとシンク全体をきれいにします。
②水垢をとる
クエン酸を拭きかけ、水垢を緩めます。その後に硬いスポンジで擦ります。
ジフなどのクレンザーを併用すると水垢が取れやすいです。
③ペーパーで磨く
ホームセンターなどで購入できる耐水ペーパーで磨きます。
#1000ほどの中目の番手で仕上げ、→#1500番→できたら#2000まで使用します。
#400番がたくさん売っていますが、荒すぎます。
④メタルコンパウンドでしあげる
#2000番まで仕上げたら、さらなる仕上げとしてメタルコンパウンドを使用します。
そうすると、ここまでなります。
ポイントは「③の耐水ペーパーで磨く」です。
この③の工程で80%くらいの時間と労力を費やします。
※私の場合は、中古物件を売りに出す方が、「見栄えよくしてほしい」という場合に、ここまで磨きます。
まとめ
ワコーズのメタルコンパウンド…本来は、ハウスクリーニングで使用する場面というのは少ないです。
ただ、排水溝ふた、シンク磨き以外にも、金属ならなんでも磨けます。
例えば、鏡面のやかんなどですね。
使用してくすんでしまった場合などに使用すると、よみがえります。
しかし、浴室蛇口カランのメッキ部分はNGです。くすんでしまいますので注意して下さい。
メタルコンパウンドが活躍してくれるモノ
・排水溝部品のふた
・ガスコンロのドーナツ状部品
・シンク
・ヤカン
・その他ステンレスやアルミ素材
メタルコンパウンドを使用してはいけないモノ
・金属以外の素材
・メッキは金属膜ですけど、NG