【作業事例】キッチンシンク蛇口の付け根のカリカリした汚れ

キッチン流し台の蛇口の付け根のカリカリとした汚れ。

これは水道水に含まれるミネラル分が固まった汚れです。薄い黄色~こい茶色っぽい色をしていると思います。

歯ブラシなどで簡単に落ちればいいですが、落ちなかった汚れは落とすのに厄介です。

ここの汚れを除去するには、酸性洗剤の出番です。

今回は、このキッチン流し台の蛇口の付け根の汚れを落とした時の様子をご紹介します。

キッチンシンク蛇口の付け根のカリカリした汚れ。

これは北名古屋市の、築5年ほどのお宅の蛇口周辺の汚れている様子です。シンク蛇口周りの汚れ

アップするとこんな感じの汚れ。蛇口の付け根が茶色っぽくなっていますね。これが典型的な水垢汚れです。蛇口の付け根のアップ写真

水垢とは…

水道水に含まれるカルシウムやマグネシウム(水垢)が残って固まった汚れです。

歯ブラシなどで簡単に落ちる汚れは、カビや他の菌類です。

やっかいなのは、それでも落ちない硬いカリカリとした水垢です。

あまりに分厚い場合は、まず最初に傷をつけないように硬質のプラスチックヘラでつついてボロボロ落としましょう。マイナスドライバーはキズをつけるのでダメです。

要らなくなった厚めのプラスチックカードとか。奥の細かい部分は、竹箸の後端の四角い部分をうまく使ってください。

これで落ちる部分は落としてしまいます。

それから、勝負です。

キッチン蛇口の付け根の汚れは、リン酸ベースの洗剤が効果的。

リン酸ベースの洗剤を塗っています。洗剤を塗っている

僕はいつもリン酸系の洗剤を塗って他っておきます。塗ると、付け根の辺りの汚れはシュワーッとカルシウム成分が分解していくのがわかります。

1時間ほどしたら、いったん歯ブラシやパットで擦って様子を見てみます。

この段階で、ずいぶんキレイになりました。が、やはり残ります。ここで残った汚れは手ごわいです。

また、改めて洗剤を添加して、他のエリアのクリーニングをしながら待ちます。特に付け根部分は、汚れが分厚いのと擦りにくいという二重の悪作業性のためやっかいです。

塗っては擦るをなんどか繰り返しキレイになりました。キレイ委なった蛇口周り

アップしても、ばっちりです。キレイになった蛇口のアップ写真

よく、蛇口の表面をきれいにするようなシートタイプのクロスが売ってます。ですが、付け根部分となると、簡単には落ちませんね。やはり、僕らプロの出番です。

使った洗剤を知りたいのが一番だと思いますので以下のページを参考にして下さい。

【おすすめ掃除道具】リン酸ベースの酸性洗剤『ベトコのスティックス』
ハウスクリーニングの世界では、酸性洗剤、中性洗剤、アルカリ洗剤という洗剤が存在します。 アルカリ性の汚れには酸性洗剤をぶつけて中和していく 酸性の汚れにはアルカリ洗剤をぶつけて中和していく これが基本です。 住まいの汚れ...

僕がいいと思う洗剤は、素材に優しくて、乾きにくい洗剤ですね。

洗剤は乾いていますと効果がありません。塗ってからサランラップやキッチンペーパーで湿布するのは正しいですが、そんなことをしている時間はもったいないと感じますので。

なので、浴室清掃の時などは、換気扇を止め、窓を閉め、塗り込んだ洗剤が乾かないように工夫してます。

エリアによる水道水の性質について

水回りの汚れが、

汚れやすい、汚れにくい、
落ちやすい、落ちにくい、

というのは、その地域の水道水の性質によって変わってきます。

水道水にミネラルが多く含まれている硬水、少ない軟水によって、汚れ方が変わります。

この愛知県北部地方だけのお話ですが、

名古屋市、僕の経験からすると、どの地域でも軟水です。ですので、上の写真の様に汚れているお宅は少ないです。

反対に、岐阜方面になると、硬水です。特に一宮の北東エリアなんかは、築1年なのに、落とせない水垢汚れに出会ったことが何度もあります。

このお話については、こちらで詳しく書いています。

実は、地域によって浴室の汚れ方(水垢汚れ)が変わります。その原因は??
こちらのページでは、ハウスクリーニングの観点から知っておくべき、水の性質に書いています。難しいお話なので、清掃業者さん向けのページになります。ご家庭の蛇口をひねると出る水は、地域によって性質が異なります。この原因は、【原水】とい...
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