ワンルームや、ファミリー物件などの賃貸物件にはハウスクリーニング(原状回復クリーニング)がつきものです。
入居者が退去をしたのちは、どのようにして清掃が完了するのかお伝えします。
普段はあまり表に出ない、裏事情なども書いていきます。
こちらのページは、どちらかというと、物件所有の個人オーナー様向けのお話になります。
末端の作業者に支払われる金額。
基本的には管理会社が原状回復クリーニングを手配し、実際の末端のクリーニング作業者(会社)は、プロから素人みたいな様々な人が請け負います。
素人というと…ある清掃会社に勤めているアルバイトさんとかですね。
オーナー様が負担するハウスクリーニング金額に対して、末端の作業者【清掃会社】が受け取る金額って、だいたい3分の1くらいに減ります。
不動産、リフォーム会社、その取引先、その提携清掃会社…と中間手数料によりどんどん間引きされます。
清掃会社は数をこなさないと利益が出ないので、一部屋にかけている作業時間は限られます。
作業者の中には十分キレイにする技術があるのに、そうしていると生活ができない。
とりあえず、クレームがない程度に清掃してあればいい…みたいな風潮があります。
私も昔はワンルーム1万ほどで請け負っていました。当時は自分で仕事を取れなかったので、仕事を回していただけるリフォーム会社さんにお世話になってました。
今では、オーナー様から直接ご依頼をいただき、ワンルームであれば3万~4万ほどでキレイにさせていただいています。
昔は、1日にワンルーム1件を3~4時間ほど×2件をこなしていました。
今は、ワンルーム1件、朝9時くらいに作業に入り、夕方までみっちりとキレイにします。もちろんワックスもかけます。細かくきれいにしようと思うと、丸一日かかります。というか、かけます。
オーナー様自身で清掃会社を探すメリット、デメリット。
お金を支払って、管理会社に一任すれば楽に事が運びます。
しかし、実際にはキレイになりません。
内覧に来た方が清掃に関してチェックすることはあまり考えられませんが、入居者さんが入居した後に管理会社にクレームを言ったり、直接私のような清掃人に再クリーニングの依頼があります。
ご自分でリフォームや清掃を手配する手間はおおきいですが、その分仕上がりは良くなります。
特に、ファミリータイプの物件では、奥様がキッチンの様子を気にしたり、パッと見の床の輝きなども印象に残るようです。
キッチンのシンクが光っていれば、ビリングがより明るく見えて、その部屋の印象がよくなり、成約につながる…という上手いお話につながるかもしれません。
じじつ、お世話になっている尾張地方のファミリー物件のオーナー様からは、田島さんが清掃した部屋はきまりやすい。と言っていただいています。
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どこが違う?
管理会社に一任した場合と、直接清掃会社に依頼した場合は、仕上がりにどのような違いがあるか?
キッチン編…シンクが輝いているかどうか。レンジフードの中までキレイになっているかどうか。
浴室編…鏡のウロコ汚れが取れているかどうか。バスタブ内部の清掃は含まれるかどうか。
トイレ編…タンクの中もやってあるかどうか。ウォシュレットのノズル部分がキレイになっているかどうか。
窓ガラスサッシ編…レール部分は、角に汚れが残っているかどうか。
床ワックス編…部屋の隅に汚れが残ったままワックスが掛けられていないか。→これはまずいです。
掃除方法の考え方編…とにかく物理的にガリガリ落とす清掃方法はダメ。洗剤を聞かせて、やわらかいパッド(ブラシやスポンジ)を使用した優しい清掃が理想です。前者の場合は、素地が傷んでしまい、リフォームの時期が早くなってしまいます。
まとめ
ご自分で手配する手間はありますが、その費用対効果は十分です。
今では、インターネットで検索すれば、いくらでも清掃会社は見つかります。
原状回復クリーニングの料金等に関しては、こちらのページをご覧ください。