ご自分で行う、フローリングワックスの剥離方法の手順を公開します!

フローリングの様子がなんか変!

・ダイニングテーブル周辺だけ、剥げている。
・ポツポツと丸い跡がある。
・全体的にムラがある。
・何かの跡が残っている

こんな様子になっていませんか?

その原因の大半が、「ワックスの状態が悪い」という事が言えます。

「ワックスの状態が悪い」とは?
・よく歩く、活動する部分だけワックスが剥げている
・何かの液体をこぼして、そこだけワックス表面が解けてしまっている
ということが言えます。

これらを解決するには?
1、ワックスを重ね塗りする。
2、一度ワックスを除去(ワックス剥離、ワックスを溶かす)してしまって、その後に再ワックスをかける。
という方法になります。

1のワックス重ね塗りは、多少は目立たなくなりますが、実際にはあまり変わりません。

本格的に解決したいのであれば、2のワックス剥離が必要です。

このワックス剥離、とても大変な作業です。

通常は、業者に頼みますが、ご自分で何とかしたい方も多いと思います。

ですので、今回は、このフローリングワックスの剥離方法手順を書いていきます。

どうやって剥離をしたらいいかわからない、
剥離に挑戦してみたが、上手くいかない、

という方は、ぜひ参考にして下さい。

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フローリングワックス剥離に必要な道具

ワックスの剥離には当然洗剤や道具が必要です。ホームセンターで購入できるものもありますが、今回は私が実際に使用している道具をご紹介していきます。

【必ず必要な道具】
ワックス剥離剤:ストリッパー       


塗布する道具:赤パッド

スポンジの代わりです。ムリ混むときにワックス表面に傷が入りますので、より剥離剤が浸透しやすくなります。

擦る道具…赤パッド
スポンジの代わりです。これで緩んだワックスを擦っていきます。
赤パッド※この写真は先に上で紹介した3M赤パッドです。3等分して使用します。(ハサミでカットできます。)

拭き取る道具…マイクロファイバークロス
おすすめはダイソーマイクロファイバークロスです。

ビニル手袋
剥離剤を使用する時は、素手では使用しない方がいいです。

剥離剤を作る容器
洗剤を入れるためのタッパー
バケツや100均一のタッパーでOKです。

 

【あると便利な道具】
マスキングテープ、マスカー
剥離剤は意図しない部分に付着させない方がいいです。その素材を痛める(変色させる、変質させる)可能性がありますから。そのために、養生をする道具があると便利です。

希釈カップ(軽量カップ)

剥離剤を作る時に使用します。100円均一の調理用軽量カップでOKです。刷毛
剥離剤を細かく塗布する場合に重宝します。ホームセンターの塗装用品コーナーで購入できます。

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フローリングワックス剥離方法の手順

では、いよいよ剥離をしていきます。

始めて挑戦する方、挑戦したが上手くいかなかった方、これから書く手順が基本です。

まずは、これを試して下さい。

1、剥離作業をする準備をする

マスキングテープで養生

剥離作業は床の作業ですね。家具を移動したりして、作業がしやすい状況を作ります。

また、マスキングテープやマスカーを使用して、剥離剤が付着してはいけない部分を養生します。

養生とは…剥離剤が意図しない部分に付着するのを防ぐ行為です。

2、剥離剤を容器に作る

ストリッパー(剥離剤):水=1:5-20(5倍から20倍) という割合で、剥離剤を作ります。
まずは、薄い希釈で試していきます。ですので、ストリッパー1:水20で試してみて下さい。

3、剥離剤をフローリングに塗布する。

作った剥離剤に赤パッドを浸し、剥離したいエリアに塗り込みます。

あまり、ドボドボな状態は良くありません。フローリング同士のつなぎ目に大量の水分が侵入すると、フローリング自体が腐りますから。

細かい部分に剥離剤を塗り込みたい時は、赤パッドではなく刷毛を使用します。

4、時間を置き、塗った部分を赤パッドでこする。

剥離剤を塗布すると、ワックスが徐々に溶け柔らかくなります。

そこで、赤パッドで擦っていくことで、固まっていたワックスをボロボロにし、拭き取りやすい状態にします。

5、溶けたワックスを雑巾などで拭きとっていく。

フローリング上で溶けたワックスは、乾燥すると硬くなります。そうなる前に、クロスで拭きとっていきましょう。

6、キレイなマイクロファイバークロスで仕上げ拭き。

この一連の作業で、キレイにワックスが剥離出来たと思っても、剥離剤の成分が残っているものです。ですので、キレイなマイクロファイバークロスで仕上げ拭きをします。

これが基本的なワックス剥離方法です。

手順3の「剥離剤をフローリングに塗布する。」ですが、いきなり広い面積に塗ってはいけません。どのくらいの濃度で剥離できるかテストが必要です。ですので、まずは30㎝四方くらいに塗布して様子を見ましょう。
一部分だけ剥離したい場合
部屋全体ではなく、部分的に剥離したいという場合もありますよね。そんな時は、マスキングテープとマスカーを上手く使って行うことができます。
部分剥離

フローリングワックス剥離が上手くいかない場合

上記の方法でも上手く剥離できない場合は、以下の事項に該当します。

1、剥離剤の濃度が薄い

濃度が薄いとやはりワックスが溶けにくいです。もう少し、剥離剤を足して濃くしてみましょう。

2、塗布してすぐに擦ってしまう

ワックスは物理的に擦ってもなかなか効果がありません。
剥離剤の力が必要です。

剥離剤を塗布してすぐに擦るのではなく、しばらく待ちワックスは剥離剤成分が反応するのを待ちましょう。

待ち時間は、一概には言えませんが、5分ほどでいったん擦ってみましょう。塗った剥離剤が乾いてしまっては剥離剤の効果がなくなりますので、乾く前には擦りましょう。

3、その他

剥離作業を進めると、赤パッドが徐々にワックスで目詰まりします。こうなると、擦る力が弱くなりますので、こまめに赤ッドの目詰まりを意識しましょう。

4、そもそも塗られている被膜がワックスではない

ワックス以外では、コーティングという被膜が塗られている場合があります。コーティングは非常に硬く溶けにくいため、ワックス用の剥離剤では反応しません。

もしコーティングが塗られていて、何か様子が変で改善したい場合は、完全に業者の仕事となります。

プロのフローリングワックス剥離テクニック

ヘラでワックスを剥す

我々業者に依頼される方の中には、とてもワックス被膜が分厚い場合があります。こうなると、剥離剤だけでは太刀打ちできません。
ですので、ワックスを溶かすのではなく削る「ヘラ」で対応します。

数か所を同時進行

剥離剤を塗布して反応させるのには5分ほど時間を置きたいものです。ですので、ただ待っていても時間がもったいないだけ。

Aエリアに剥離剤を塗布したら、次にBエリアにも塗布し、次にCエリアにも塗布します。
そして、Aアリアを擦って仕上げたら、Dエリアに剥離剤を塗布し、Bエリアを擦って仕上げる。という流れを作ります。

こうすることで、常にどこかの作業をしています。時間を有効活用です。

擦る道具が何種類かある

基本的には赤パッドを使用していきますが、状況によってはさらに研磨力があるものも使用します。

表面の汚れたワックス層だけを除去する

ワックスすべてを剥すのは大変です。ですので、ワックス表面だけをキレイに溶かすという方法をとることもあります。

 

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フローリングワックス剥離での最重要注意点

剥離剤は強力な洗剤と考えて下さい。

剥離剤をこぼさない

誰もが不注意でこぼす事はあります。剥離剤を意図しない場所にこぼしてしまったら大ごとです。

すぐにふき取っても、ワックスの表面が解け、ムラになります。そこも剥離をすればいいのですが、余計な仕事ですね。

剥離剤が入った容器の置き場は常に意識する。

剥離剤が入った容器は、だいたい容器の外側に少なからず剥離剤が垂れているはずです。
そのまま床に置くと容器の跡がそのまま床に移ります。(剥離する部分に置くのは問題ありません。)

これは剥離剤に限ったことではありません。
油落としの様洗剤が入った容器でも同じことが言えます。

その他

ビニル手袋に剥離剤が付着している状態で、あちこち触るのもNGです。洗剤を塗ったと同じ状況になりますから。

フローリングワックス剥離をしても、改善しない場合

通常、ワックス剥離をしてワックスが完全にキレイに剥がれれば、フローリングは新品に近い状態に戻ります。

ですが、そうならない場合、フローリングの劣化、日焼けという状態です。
特に、窓側に近いエリアでおこります。
こうなると、どうにもなりません。

もし改善したい場合は、フローリングの補修か張替えになります。
補修も、張替えも高額です。

日焼け防止は、カーテンを閉めることですが、日差しは取り入れたいものなので、難しいですね。

フローリングワックス剥離の様子を写真でご紹介

【例1】
これは廊下です。上部の明るい床がワックスを剥離して、もとのフローリングの素地が現れた状態。下部の暗い色がこれから剥離をする部分。
フローリングワックス剥離

なぜこのような色の違いが生まれるかというと?
ワックスは無色透明です。ですが、年数が経つにつれてだんだんと茶色く色づきます。これを「ワックスの黄変」といいます。キレイに手入れをしていても、時が経つと自然とこうなってしまうのです。

 

【例2】
ダイニングに敷物を敷いていた部分はキレイです。その周りが汚れていますね。汚れはワックスと一体化します。こうなると、汚れだけではなくワックスごと剥離が必要になります。フローリングワックス剥離前

これが剥離を済ませた状態です。
フローリングワックス剥離後

フローリングワックス剥離後の再ワックス塗布について

ワックスの目的は、美観維持ともう一つ重要な要素があります。
それが、「フローリングを守る」という点です。

フローリングの表面にワックス被膜を作ることで、例えば傷がついてもそれはワックス被膜についたキズであって、フローリング表面は無傷である、という事が言えます。

ですので、いったんワックスを剥離したのであれば、すぐにでもワックスを塗りましょう。

ワックスを本格的に塗りたい方へ

市販でオススメはリンレイのオールワックスという商品です。業務用としても使用することがありますが、実は高級ワックスの部類の商品です。ホームセンターでもドラッグストアでも購入できます。

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そして、このワックスを塗る時には、ワックスハンドルとワックスモップが必要です。

塗りを失敗してしまうと、またワックス剥離作業が必要になります。

フローリングワックス剥離を業者に頼んだ場合の料金

剥離作業は我々業者でも非常に手間がかかります。できるだけ水分を床にしみこませたくないので、機械ではなく小範囲を少しづつ手作業で行うのがセオリーです。

また、塗られているワックスが剥離しやすいかどうかで大幅に料金が変わります。作業時間、人が何人いるか?変わってきますから。

以下、参考にして下さい。

リビングと廊下、20畳ほどの面積のワックス剥離と再ワックス料金
¥30,000~¥100,000ほどです。

この料金の幅ですが、事前見積もりに伺った時に小範囲をテストしてみて、剥離のしやすさで料金が変わります。

まとめ

今回は、フローリングワックス剥離方法の基本的な手順を書きました。

剥離剤のパワーは強いという事を意識し、「意図した部分以外には付着させない」という事もとても大切です。

 

2019年現在、当店ではワックスの剥離作業は受付ていません。

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