このページでは、絶対にやってはいけないエアコンのおそうじ方法について書いていくよ!
夏になり、エアコンを久々に運転してみると、なにか様子が変だ。
…カビ臭い。
…すっぱい。
…生臭い。
…黒いカスが降ってきた。
恐る恐る吹き出し口を覗いてみると、黒いカビがびっしりと。
匂いの原因はこれだったんだ!と考えます。Σ(゚д゚lll)ガーン
そして、まずは自分でお掃除をトライしてみる。
ご自分でお掃除をする、それはとてもいいことです。しかし、中には絶対にやってはいけないエアコン掃除もあります。
たとえば、
・吹き出し口を開けて、ファンの汚れを綿棒や先細のブラシで取ろうとする。
・市販の洗浄スプレーを吹きかける。
・おもいきって自分で分解しようとする。
・運転したまま内部のそうじをしようとする。
などがあります。これらは、実はNGです。
今はネット記事やYouTubeでご自分で行うエアコンクリーニング方法がたくさん紹介されていますね。
しかし、その中には上記の様に実はやってはいけないお掃除も含まれています。
よかれと思ってやったことが、なぜ、NGなのでしょうか?
こちらのページでは、絶対にやってはいけないエアコンのお掃除方法について書いていきます。
また、最後にはご自分でできるエアコンのお掃除方法はあるのか?ということについて書いています。
①吹き出し口を開けて、ファンの汚れを綿棒や先細ブラシで取ろうとする。
これは絶対にやってはいけません!
エアコンの吹き出し口の奥の汚れが気になって覗いてみます。そうすると、くるくる回転するファンに何か白っぽい、または黒っぽい汚れがたっぷりと。
それは、カビとホコリです。
ご自分でこれらをキレイにするためには何が思いつきますか?
やはり綿棒が思い浮かびますね。
しかし、実際にやり始めると、果てしないです。↑これをキレイにする自信がありますか?
もし、全部終えたとしても、間違いなく取りきれていません。
取りきれなかった残りのカビは、めんぼうで刺激され剥がれやすくなっているという事も言えます。
そうすると、どうなるか…。
エアコンを運転し始めると、ファンが回転します。その遠心力で、残ったカビ汚れが吹き出し口から降ってきます。
そのまま残り全部うまく剥がれればいいじゃん?と都合のいい方向に考えたくなりますが、そんな結果にはなりません。
この結果、どうしようもなくなってクリーニング依頼を受けることが多々あります。
ぜひ、めんぼうでの掃除は避けましょう。
…では、ファンに付着しているカビ汚れはどうしたらいいか。
やはり、外してしまって高圧洗浄で一気に洗うのがベストです。
ご自分では難しい作業ですので、我々プロの出番です。
ご主人が頑張ってファンを外そうと試みるケースがありますが、上手くいかないと思います。
②市販の洗浄スプレーを吹きかける
これは絶対にやってはいけません!
市販の洗浄スプレーには、消臭効果があるようです。香料が含まれているのもあります。
これらを吹きかけることで一時的に匂いが緩和されます。
しかし、あとあと何らかの化学反応によりかえって匂いがひどくなったというケースもあります。
市販のエアコン洗浄スプレーを吹きかけたんだけど、なんかかえって匂いがひどくなってしまいました。
結果、我々のプロのエアコンクリーニングのお世話になるのです。
また、この洗浄スプレーを熱交換器(アルミフィン)に吹きかけたとします。
熱交換器に付着していた汚れがドレンパンという部品にたまります。そこにたまった汚れは、ドレンホースを伝って外まで押し出されるのがベストです。
しかし、このスプレー缶にはそこまでのパワーはありません。排出されなかった汚れがホース内でつまり、水漏れの原因になることもあります。
このスプレー缶ですが、
一時的な匂いの緩和としては利用価値はありますが、とても根本的な解決にはなりません。
エアコンの臭い対応については以下の記事を参考にして下さい。
エアコンの水漏れ対応については以下の記事を参考にして下さい。
③思い切って自分で分解しようとする。
これは絶対にやってはいけません!
エアコンが汚れている。よし、やってみよう。
ご自分で分解しようとする方がいます。
今は、YouTubeなどでも分解方法が載ってますからね。
YouTubeなどで紹介されているエアコンそのものとご自宅のエアコンが同じなら、それなら試す価値ありです。
そうではない場合、メーカーや機種によっては分解方法、手順はまちまちです。
YouTubeを見ながら、見よう見まねで分解を始めてみました。
でも、どうにも次に進まないので戻そうとしたが戻せなくなった。
という方からのご相談も多いです。
ぜひ思いとどまってください。
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④運転したまま吹き出し口を清掃しようとする。
これは絶対にやってはいけません!
↑これは、ある女性がご自分でエアコンの吹き出し口を清掃しようとした時のお話です。
上の写真、ファンの羽根がまがってしまっています。また、2枚足りません。
これは、エアコン運転中、つまりファンが回転している最中に吹き出し口から清掃を試みたら、ファンに歯ブラシが当たってしまって破損してしまった結果です。
運転すると、横長のルーバーがが開き、中の汚れ具合を知って驚いてしまいます。
運転を停止すると、ルーバーの羽根が閉じるので掃除できない。
仕方なく、運転したまま掃除してしまいます。これがまずいです。
その結果、ちょっと歯ブラシを突っ込みすぎファンとぶつかりプラスチックの羽根が2枚割れ、1枚は曲がってしまいまいた。
もしどうしても自分でファンの汚れを取りたいのであれば、必ず運転を停止してから行ってください。
ご自分で清掃された方からクリーニングの依頼がありました。これが現状です。
この写真は、エアコンの本体です。
いろいろ外してクリーニングできる状態にした状態です。
家の方が、吹き出し口から拭いた跡がわかりますか?
カバーが付いているときは、この状態でもキレイに見えたかもしれません。
しかし、実際には奥の方にはいくらでも汚れは残っているのがわかりますね。
ご自分でできるエアコンのおそうじ方法について
ここからは、エアコンの汚れる仕組み~ご自分できるおそうじ方法についてお話しますので、参考にして下さい。
なぜ、エアコンは汚れるのか?
エアコンの基本的な仕組みは、室内の空気を吸って温度調節をして吐き出します。
室内空気中には汚れの源となる菌類が浮遊しています。
それが、エアコンを運転することによって内部に取り込まれ、徐々に繁殖します。
とりわけ、夏シーズンの冷房、除湿運転ではエアコン内部が湿るため、湿気を好むカビ菌が繁殖しやすくなります。
これが、エアコン内部が汚れる仕組みです。
換気を良くしたり、エアコン運転中には油ものや炒め物をしない、ホットプレート料理はしないことをお勧めします。
汚れたまま運転してると、どうなるの?
まずは、健康によくありません。
エアコン内部に発生したカビ菌を、部屋中に撒き散らしてしまっています。
夏場に気管支が弱くなる方はエアコンが原因かもしれません。
また、過敏性肺炎の原因ともなります。と同時に、悪臭も一緒に放っています。
もう一点、汚れたままでは風量が落ち、冷えや暖房の効果が弱くなってしまいます。
❶フィルターにホコリが溜まっている→風量が落ちます。
❷熱交換器が汚れている→風量が落ちます。悪臭のもとです。
❸ファンが汚れている→風量が落ちます。悪臭のもとです。
❹温度感知センサーが汚れている→正常な温度を検知しないので、リモコン表示温度とずれる。
おすすめYouTubeチャンネル
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ご自分でできるエアコンの清掃
ここが一番知りたいところだと思いますが、エアコンをご自分で掃除するとなると、掃除できる部分は限られるのが現状です。
私からは、以下の3点についてのみ、ご紹介させていただきます。
②エアコンフィルター
③ルーバー(吹き出し口の羽)を外して、吹き出し口周辺の拭き掃除
※他の部分の掃除をご自分でされると、今ある症状が余計にひどくなったり、故障の原因となります。
【①エアコン表面】
エアコンの表面はおもに油やホコリで汚れます。特にキッチンに近いダイニングやリビングに取り付けられているエアコンは、表面が油で汚れていることが多いです。
ここは、お湯タオルで拭き掃除です。
エアコン上部のホコリ汚れがひどい場合は、拭いている最中に内部に落ちてしまいます。あまりいいことではありませんので、丈夫のホコリが内部に落ち込まないようにしてください。
【②エアコンフィルター】
フィルター清掃は、積極的に行って下さい。
エアコンフィルターが汚れると、吸い込む空気量が減り、吐き出す風量も落ちてしまいます。
3か月に1度は掃除しましょう!
※フィルターのお掃除方法に関しては以下の記事を参考にして下さい。
【③ルーバー(吹き出し口の羽)を外して、吹き出し口周辺の拭き掃除】
おそらくご自分でエアコンの掃除を考える原因って、この吹き出し口からの汚れが見えたときではないでしょうか?
ここのお掃除ですが、
①まずは、運転を止めます。
②羽をゆっくり開きます。
③水拭き、お湯拭きです。部品が割れないように注意してください。細かい部分はキレイにできません。また、ファンが汚れていると、ご自分でキレイにしたくなりますが、我慢して下さい。
こんな道具があると、お掃除しやすくなります。エアコン以外でも、使えるので、一家に一本あるといいですよ。
三菱霧ヶ峰シリーズの上位機種は清掃メンテナンスがしやすい構造になっています。風を上下に調整するルーバー(羽)が容易に外せますので、吹き出し口周辺が掃除しやすいです。
※三菱のエアコンはお勧めです。
まとめ
エアコンが汚れていると分かったときは、まずはネットでセルフクリーニングの情報を得て、ご自分でエアコンを掃除してみようと考えます。
しかし、実際にはやってはいけないお掃除方法がたくさん掲載されています。
ネットの情報をすべてうのみにしてはいけません。
キッチンやお風呂のクリーニングであれば、クリーニングしても落ちなかった、というだけで済みます。
ですが、家電製品であるエアコンをご自分でクリーニングすると、今ある悪状態をさらに悪化させてしまうこともあります。
エアコンの表面、フィルター、吹き出し口周辺はご自分で何とかなります。
しかし、ファンの汚れや熱交換器の汚れが気になったときは、我々エアコンクリーニング業者を検討して方がいいかと思います。