キッチン換気扇の油まみれのフィルター掃除は、憂鬱な響きですね。
普通の掃き掃除や、床の水拭きとは違い、油汚れはお掃除をしてもキレイにならない。ベトベトで触るのすらイヤです。
多くの人がこんなイメージをお持ちだと思います。
実際にはその通りで、私も素手で触るのは嫌です。かならず、ゴム手袋をします。
そこで、今回は、油まみれのレンジフードフィルターを奥様でも簡単にキレイにするお掃除テクニックをご紹介したいと思います。
いわゆる、さいきん流行りのオキシクリーンを使ったオキシ付けをうまく利用します。
レンジフードフィルターの油汚れを落とす3つの条件
油汚れを効果的に落とすには3つの条件があります。
①油汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤を使用して汚れを中和していきます。
②油汚れは水よりもお湯の方が汚れ落ちが格段にいいので、洗剤はお湯で溶かし使用します。
③洗剤は乾いてしまったら効果がないので、常に濡れている状態で利かせます。
これらを満たすおそうじ条件は、
『お湯で希釈した油落とし用(アルカリ性)洗剤の中に、レンジフードフィルターをドボ付けする』
となります。
油まみれのレンジフードフィルターは、発泡スチロール容器にドボ付けする。
ドボ付けお掃除にピッタリなのが、発泡スチロール容器です。贈り物の冷凍食品などが郵送されてくるときに使用されるアレですね。
この容器がレンジフードフィルターのドボ付けお掃除にピッタリです!!(↑ちなみに上の写真は、北海道から蟹が送られてきた時の容器です。)
理由は発泡スチロールの保温性の高さ。
油汚れはお湯の方が良く落ちる。
基本的な事ですが、油汚れは水よりもお湯の方が良く落ちます。これは、誰もが感覚的にわかることだと思います。
ですので、油汚れのお掃除は、お湯に溶かし洗剤を使用する。ということが言えます。
しかし、洗剤をお湯で希釈しても、時間とともに温度がさがれば効果は半減してしまいます。
の点、発泡スチロール容器は温度が下がりにくいのでおすすめです。
ふたをすれば、さらに保温性が保たれます。
中には、大サイズのフィルターなど、この容器に入らない場合もありますので、その場合は、さらに大きめの容器が必要になります。
レンジフードフィルター掃除に使用する洗剤は、話題のオキシクリーンでOK!
油汚れを溶かしてくれる洗剤はいろいろあります。例えば代表的なのが花王のマジックリンですね。緑色の容器のロングセラー商品です。
他にも、ホームセンターやドラッグストアには、いろいろな油落とし洗剤が売っています。
今回は、今流行りのオキシクリーンを使用します。
流行りだけでなく、その効果は確かです。
オキシクリーンは過炭酸塩ベースの弱アルカリ洗剤。また、とても安心な洗剤で、特に皮膚が弱くない人は素手で使用してもまったく問題あり増せん。
元々はコストコで売っていたオキシクリーンですが、今では薬局でもホームセンターでも購入できます。
油落とし用の用途以外にも、衣類の漂白にも使えます。
子供たちが学校で言使用している上履き。毎週洗っていると思いまが、この上履きもいちどオキシ付けしたあとにブラッシングするとグンと楽におちます。
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レンジフードフィルターお掃除の手順を写真でご紹介。
容器の中に50℃のお湯を投入。そこにオキシクリーンを溶かします。
そして、フィルターをドボ付けします。今回は、2リットルのお湯に大さじ一杯のオキシクリーンを投入しました。
そうするとこんな状態になります。オキシクリーンはお湯で溶かすと発砲します。勝手にアワアワになります。
この状態で汚れ状況に応じて、5分~20分ほど待ちます。ときどきゆすって水流を発生させてあげると、さらに効果的に落ちてくれます。
途中取り出して、刷毛などで擦ってみます。
刷毛を使う理由ですが、フィルターには無数の空気の通り道(穴)が開いています。その一つ一つの穴周辺に入り組んだ油汚れは、スポンジなどでは取れませ。凹凸の凹の部部に入り込んだ汚れをどう掻き出すかがポイントです。
これはフィルターを取り出した後の容器です。茶色色をしています。油汚れが溶け出しているのがわかりますね。
刷毛で擦っても油汚れが残っている場合は、再度付け置きします。そして、刷毛でのブラッシング。これの繰り返しです。
再度通告ですが、一度で落ちないからといって、硬いブラシなどで擦って、強く物理的な力を加えるのはNGです。
軽めの油汚れなら、一度の付け置きと刷毛でのブラッシングでキレイになるはずです。
発泡スチロール容器にちょっと一工夫。
お湯を張った容器ですが、おそうじが終わって油まみれの汚水を流す時は重くて大変ですね。
そこで、あらかじめ容器の底に穴をあけておきます。
丸めたティッシュとサランラップを使用して、簡易的な「栓」を作ります。
そして、作業が終わったら、その「栓」を外すと汚水が排出されるようになります。
おそうじをキッチンのワークトップで行い、あらかじめ容器の端をシンクに端かけしておけば、排出先も楽チンですね。
まとめ
この発泡スチロール容器でフィルター付け置きお掃除方ですが、非常に効果的なお掃除テクニックです。
このためだけにでも、発泡スチロール容器を常備しておくといいと思います。
もし、ご自宅になければ、ホームセンターに行ったときにでも、購入してみましょう。発泡スチロール容器は、レンジフードフィルターのお掃除以外にも、活躍してくれますから。
楽に落ちると分かれば、おそうじも楽しくなります。
フィルターにいきなり洗剤をかけてブラッシングしても、なかなか油汚れは落ちません。
おそらく8割近い方が、すぐに擦りたくなる症候群をお持ちだと思います。
ですが、擦るのはぐっとこらえて下さい。オキシ付けしている間に、お子様の送迎など、他の行動ができますから。
まずは、オキシクリーンを溶かしたお湯洗剤に付け置きをしてみましょう。
追記:他のお掃除でも実行できる応用テクニック
これまでは、発泡スチロール容器を使用したレンジフードフィルターのお掃除方法を書いてきました。
この「発泡スチロールでオキシ付けお掃除術」は、いろいろなお掃除で活躍してくれます。
◆ガスコンロ五徳のお掃除方法
ガスコンロの五徳ですが、ここのお掃除も厄介ですね。
ガスコンロの五徳の汚れはなかなか落ちません。それもそのはずです。料理中に拭きこぼれた水分が五徳に付き、熱で固まる。これの繰り返しですから。
ですので、ガスコンロの五徳も、レンジフードフィルターと同じように、発泡スチロールで高温オキシ付けしましょう。
これで、油汚れやコゲなどの汚れが緩まり、落としやすくなります。
レンジフードフィルターをオキシ付けする時に、五徳も一緒に投入してもいいと思います。ですが、レンジフードフィルターと五徳が接触している部分だけ、塗装がおかしくなる場合がありますので、注意して下さい。
◆レンジフードシロッコファンのお掃除方法
レンジフードのお掃除は、フィルターだけではありません。奥のクルクル回転するシロッコファンの汚れも気になりますね。
シロッコファンのメイン汚れは油汚れ。ですので、フィルターと同じように、オキシ付けします。
ここでポイントになるのが、発泡スチロール容器のサイズです。
レンジフードフィルターに必要なサイズは、そのフィルターが入るような広い面積です
シロッコファンの場合は、面積よりも深さの方が必要になってきます。
シロッコファンが発泡スチロール容器があればそこに50℃のお湯とオキシクリーンを投入します。
そして、次にシロッコファンを投入します。
ふたがあればふたをします。
ときどき、容器をゆすり水流を作ってあげると、油よごれが早く緩みます。
その後に、シロッコファンを取り出し、歯ブラシなどで物理的に擦っていきます。