ご家庭の蛇口から出る水道水。
実は、地域によって水質が異なります。
これは、浴室などの水回り設備の汚れ方に大きく影響します。
私は、この水道水の性質についてとても興味を持っています。
このページでは、地域によって水質が異なるため、浴室の汚れ方も事なるという点について、お話をさせていただきます。
「水垢」ってよく聞くけど、どんな汚れかわかりますか?
水垢とは、水道水に含まれるミネラルが水分の蒸発で残った残留固形物です。
主にカルシウム、マグネシウムです。
浴室、キッチン流し台、洗面化粧台、トイレ これらの水回りの設備で、白い~黄色っぽいカリカリした汚れが水垢の正体です。
アルカリ性で非常に硬い汚れです。
下の写真は、バスタブの淵ですね。マグネシウムカルシウムの固形残留物です。
キッチンの場合は、シンクの蛇口の付け根。
これは洗面ボールのシャワーノズル。カビの色素と一体になっているため黒く汚れています。
浴室鏡のウロコ汚れもそうです。
水道水にはこのミネラルが多い水道水と、少ない水道水があります。
水道水とは、地域の浄水場(飲み水を作っている施設)で作られ、各家庭に送られます。
水道水の源は、近くの河川の水であったり、その地域の地下水であったりします。
ここがポイントです。
河川の水はミネラルが少ないです。軟水です。
地下水はミネラルが多いです。硬水です。
もうなんとなくわかりますね?
もしご自宅の水道水の源が地下水だった場合は、ミネラル分が多く、水垢汚れとなりやすいのです。これを「硬水」といいます。
また逆に、ミネラルが少ない水を「軟水」といいます。
お住まいの地域が、どの源水を使用しているのかによって、汚れ方が変わるのです。
言い換えれば、お住まいの地域によって、汚れ方が変わるのです。
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浴室の部品ですが、このように汚れる場合は、ミネラル分が多いと言えます。
ミネラル分が少ないと、いつまでもこの状態です。
新居の水質を選ぶことはできません。
新居の水質をミネラルが少ない水に変化させることは難しいです。というかほぼできません。
公共の水道管からご自宅につながる水道管の途中に「軟水器」を取り付ければ可能ですが、費用の面からしても現実的ではないでしょう。
また、新居先の水質を知ることも、ご自分では不可能です。
高価なポータブル水質測定器が必要です。
我々プロのお掃除やは、シンクや浴室の汚れ方を見ると判断できます。
ただし、これは汚れた後の話。
新居に住んで、汚れないようにしたいわけですので後の祭りですね。